恋愛王子の落とし方

「ミナー!聞いて」

焼きそばパンをくわえたミナが振り向いた。

「ん?」

「鞍田くんがミナのこと可愛いって言ってた」

「………………可愛い!?」

焼きそばパンが地面に落下する。

前に私がキャッチした。

「うん!」

「お、教えてくれてありがとな…………」

ふらつきながら廊下を歩いて行った。

私はどうしよう。

この状況…………

宮島くんと付き合ってるってことになってるし。

それから周りであることないこと噂されるし。

最悪。

でもな、そうしないといけないし。

もう、どうしたらいいの!