「はぁぁぁ~」

「どうしたの?そんな深いため息して」

帰りにサキとミナに誘われてファミレスに行った。

「まあ無理もないだろ。カナは宮島と付き合ってるという設定になってるからな」

「そっか、大変だったよね」

「ねぇ、どうすればいい?」

サキは苺パフェを食べながら言った。

「このまま付き合えばいいじゃん!」

「は!?」

飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。

「恋愛王子に会ってから、カナ幸せそうだよ?」

幸せ?

私が?

「そうだな、すごい笑ってるぞ」

そうなのかな?

「私、分からないの。宮島くんは確かにカッコいいと思うよ。ドキドキするし、キュンとするよ。でもさ、これは恋なのか分かんない。だから、どうすればいいか………」

「急ぐことないよ。じっくり考えなよ」

「うん…………」

「ところでさ、鞍田くんとミナはどうなったの?」

突然話をふられたミナは持っていたスプーンを落とした。

「な、な!?」

しかも顔は真っ赤。

「せっかくのバニラアイスが………」

ミナのスプーンはバニラアイスに刺さっていた。

「で?」

「れ、連絡先交換した」

「「仕事が早い!」」

ミナって子は…………