僕は様々な大勢を試してみた




しかしどの大勢も座席と接している部分が蒸れてしまい僕を安眠から遠ざけるのだった




僕は困っていた




昼間は君と遊ぶことになっているのにこのままでは元気を出せない




そんなことをしたら君に気を遣わせてしまう




僕は必死になっていた








幾多もの大勢





試行錯誤





流れる汗





そして遂に僕はある大勢を編み出したのだった












お尻と下半身は運転席




背中は後部座席の方を向け蒸れを防ぎ




頭と上半身は助手席を広々と使った






それはこれ以上ないポジショニングだった




そして僕は唯一蒸れる腰の部分を我慢し



着替えに持ってきた服を枕にしてようやく眠りに就くのだった








おやすみ