その後、家に帰る最中、霧河は、

また考え事をしていた。





「にしても、俺は、自分でも気づかないうちに、こんな良いモン

手に入れてたなんてな~」と、いつも、どこか影のある霧河が、

いつになく明るく笑っている。





「〝興奮〟〝感動〟〝刺激〟それら全てがある最高の物語か~

俺がクリスマスにいつもやってる事は、

俺からプレゼントをもらった子供達にとって、

そんな〝Excitement Story〟になってるのかな?もし、

本当にそうだったら凄く嬉しいんだけど。

そんな都合の良い事があるかな?(笑)」





帰ろうとする最中、また、さっき見た、悩んでいる中年の夫婦を

見た。





(ア、アレ?また?)





気になるので、二人の跡をつけて、二人が

帰って、その二人の自宅の庭で、座って缶コーヒーを飲みながら

話し合っているところを物陰から覗いて、聞いた。





すると、

二人の話を聞くと、どうやら二人は、

同じ会社で知り合い、結婚し、

同じ会社で働いていたそうだが、半年前に

リストラさせられたという。





それに、

二人とも、特別な才能もなく、色々と冴えないのだそうだ。





そして、二人は現在、

〝中卒〟という低学歴や不景気などのせいもあって再就職も

出来ず、今までに得た財産ももうすぐ尽きてしまうらしい。





「一体、どうすれば?」と泣きながら

言っている。だが、それを見て、霧河は、

「あ、そうだ!」と、閃いた。