「別れるとか、そーいう問題じゃないんだよね。嘘つかれた時点で終わりだし。彼氏が俺を恨んで襲ってきたら、あんた責任とれんの?」
「……っ、それは……」
女の人が力なくその場にうずくまる。
それでも、西野の足に腕を絡めて離さなかった。
「それでも、私は遥日くんがいい……。お金ならいくらでも出してあげるし、やりたいこともさせてあげるよ……?ねぇお願い……っ」
地に顔がつくほど懇願する女の人を見て、西野は片頬を冷たく釣りあげる。
「あんた分かってる?俺、まだ高校生だよ。高校生に頭下げてんの、みっともないと思わねぇの?」
「遥日くんになら、どう思われてもいいよ。その冷たい顔も声も、全部好きなの……」
「ドエムかよ。きっしょ」
真顔で、容赦ない一撃。
こんな言葉も吐く人なんだ。
思わず鳥肌がたった。
「初めに言ったよな。割り切った関係でお願いしますって。あんたは頷いた。……なのに、なんだよコレ。日本語理解できないんだ?サル以下だね」



