「下手くそ」
「上から見ると、うまく感覚つかめなくて」
「俺がやる。1回ほどくよ」
「えっ、あ」
西野の手によってしゅるっとほどかれたリボンは、一旦ただの布に戻って。
1から丁寧にたたまれて、再び私の首元へと回される。
「西野、リボン結べるの?」
「たぶん」
「……」
「利奈よりは上手くやる」
「……ひゃあ、う」
西野の手が胸のあたりをウロウロするから、ついヘンな声が出てしまった。
「声我慢して?」
「え、……ちょ、西野、」
西野の手つき、明らかにおかしい。
リボンは襟の下に入れこんだだけで、結ぶ気配ナシ。
人さし指が首筋をつーっと撫でるから、肩がびくびくっとなる。
「西野おもしろがってるでしょ」
「ばれた?」
「っ、離れてよ」
「……さっきのやつ、やっぱ取り消していい?」
「え?」



