無気力オオカミくんは、私だけに夢中。





「ごちそうさまでした」


20分くらいベランダにいたと思う。
ほんとはもうちょっと話してたかったけど、長居は迷惑かと思って自分から部屋の中へ戻った。



「なんか私、いつも西野にもらってばっかりだね。リップといい、ジュースといい……。ほんとに、ありがとうございます」



与えてもらうばかりで申し訳ない。

遊び人の西野にとっては、いつも当たり前にしてることだとしても……。



「私、なにかお礼できないかな?」

「いーよ。お気づかないなく」

「でも、悪いし」

「……」



西野は、無言でリボンを差し出してきた。



「あ、ありがとう」


頭をさげる。

奪われたものを返してもらうのにお礼を言うのもどうかと思うけど。