無気力オオカミくんは、私だけに夢中。



いいなあ、こういうの。

好きな人と付き合えたら、毎日こんなことができるのかな。



「みかんジュース美味い?」

「……うん、美味しい」



すごく美味しい。
西野からもらったものは、すぐ大好きになっちゃく。
ずっと味わってたい。


もうちょっとだけ……西野と一緒にいたいよ。



「飲み終わりたくない、くらい美味しい」

「そっか。ゆっくりどうぞ」

「……」

「……」

「西野って、やっぱりオレンジジュース好きなんでしょ」

「……なんで?」

「好きじゃないなら、家の冷蔵庫に置かないよね?」

「……」



さあっと新しい風が吹く。


西野は結局、答えてくれなかった。