無気力オオカミくんは、私だけに夢中。




西野がカードをピッとすると、マンション入り口の自動ドアが開いた。

ポストを確認して、エレベーターの前でもピッ。



すごい、ホテルみたい。


11階で止まったエレベーターを降りると、絨毯みたいな廊下が広がっていた。



ひゃあ、やっぱり高級マンションでは……?

それとも、都会のマンションってみんなこうなのかな。



「角部屋だから、ちょっと歩く」

「あっ、はい」



緊張しながらついていくと、数メートル先に人が立ってるのが見えた。

ふわっとした白のトップスに、ベージュのミニスカート。
大学生くらい見えるその人は、私たちの足音に気づいたらしく、視線をあげて──────。



「遥日くん……!」



って

……え?