無気力オオカミくんは、私だけに夢中。




逃げたみたいで嫌だけど、我慢できなかったんだもん。



マウントなんかとらなくても、私が雛子ちゃんに敵うわけないじゃん。

わざわざ言われなくてもわかってるし!



雛子ちゃんのバカ。

西野もバカ。疫病神!

西野と関わったばっかりにこんな目に合うなんて。



しかも、ウブってなに?

たしかに私は恋愛に慣れてないけど、雛子ちゃんの言ってる意味がわからないほどお子様じゃないよ。

知識ちゃんとあるもん……少女漫画で得たものばっかりだけど。



西野にきもちよくしてもらったことないでしょ……って……。

そーいうのは、好きな人としかしちゃだめ……なのに。



“心配しなくてもいっかな。
遥日が利奈ちゃんに手を出すなんてありえないし’’



雛子ちゃんの言葉が頭に貼りついて離れない。



……ああ、そっか。

──────私はそもそも、土台にすら立てたないって……たぶんそういうこと。