しばらくはまだ西野が隣にいたらドキドキしそうだし、他の子といるの見るたびに傷つきそう。
でも、ちょっとずつでいいんだ。
忘れた頃に、また違う人に一目惚れするかもしれないし。もしかしたら告白されるなんてことも……、あるわけないか。
「あっ。嫌がらせのほうはどう?昨日、足引っ掛けられたんでしょ……?」
思い出したようにそう言って、心配そうな顔してくれる鈴ちゃん。
「あ、うん……。今朝も、コソコソ言われたりはしたけど、大丈夫。とりあえず様子見かな」
「影でコソコソとか、ほんっと幼稚だよねぇ。どこのどなた? うちが見つけたらボッコボコにしてあげるね?」
「えへへ、鈴ちゃんありがと」
鈴ちゃんのおかげで、まだ笑顔で学校に来れるって感じ。
「いざとなったら、ギャル子たちも応戦させるから!嫌がらせされたらすぐ言ってね!」
ギャル子ちゃん3人組。
頼もしすぎる。
ほんとに感謝。大感謝。



