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「にしても利奈、行動早すぎるよお~」
次の日の朝。
登校してくるなり、鈴ちゃんは私の席に駆け寄ってきた。
スマホで昨日の出来事を伝えておいたから事情は把握してるはずだけど、なんか、納得がいかないって顔。
「うちは、西野くんのこと諦めたほうがいいって言いたかったわけじゃないんだよ? まずは告白して、相手の気持ちを知ったほうがいいんじゃない?って……」
鈴ちゃんはそう言うけど、してもしなくても、結果はたぶん同じだった。
「どっちにしろ、私はフられて終わりだったよ。西野が誰か特定の人と付き合うわけもないし……」
「いやいや、わかんないよ?利奈といるときの西野くん見てたら、今までと違うなって思ったし」
「慰めてくれなくても大丈夫だよ。ありがとね」
自分で終わらせたんだから、後悔はしてない!
……って、カッコよく言い切りたいけど、ほんとはまだ未練たらたら。



