もちろんサボる選択肢はないよ。
ちゃんと書道の授業受けるよ。
でもリボンがないと困るよ。
「利奈、書道室いこー。」
「あっごめん。今行く!」
我にかえって鈴ちゃんの元へ走った。
「利奈。リボンは?」
「それが、とられたんだけど」
「え?」
「今さっき、いきなり西野にほどかれて持っていかれた」
「ほ~う?西野くんがねぇ」
鈴ちゃん、なんでそんなに楽しそうなの?
「取り返しにいかないの?」
「だって。もうすぐ授業始まるし、西野は談話室でサボるって」
「えー?いっしょにサボっちゃえばよかったのにぃ」
「やめてよー。私は一刻も早く西野から離れたいの……。好きでもいいことないし、でも優しくされると勘違いしちゃうし……ぎゃっ!?」
突然叫んでしまったのは、鈴ちゃんが背中に飛び乗る勢いで抱きついてきたから。



