無気力オオカミくんは、私だけに夢中。




「っえ、は! リボン……!」



目を開けると、私の胸元を飾ってたはずのリボンが、西野の手中に。



「え。ちょ、返して」

「俺と一緒に来る?」

「行かないよっ」

「じゃー返してやんない」



掴みかかる私をひょいっと避けて、背中を向ける。

振り向いた顔は、意地悪く笑っていた。



「気が向いたら談話室に来な?」

「え……」

「放課後まで、俺そこいるから。待ってる」



リボンを奪った男はそう言って、教室を出ていってしまった。