無気力オオカミくんは、私だけに夢中。




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5時間目と6時間目。

英語と世界史。

西野はちゃんと授業を受けてた。



7限目は、選択授業。

美術と書道と音楽に分かれてる教養の科目。



私は絵も歌もそこまで得意じゃないから、間をとって書道にしてる。

西野はたしか、美術選択だったはずだけど……。



「あ。デッサン鉛筆忘れた」


6限が終わるなり、そうこぼした西野。



「今日はサボろーかな」

「えっ。西野またサボるの?」



今日2時間しか受けてないじゃん!と思って、思わず口をはさんでしまう。



「利奈もいっしょに来る?」

「っ、あ、いや……」


揺らぐな私!


「絶対行かないっ」

「あっそ。残念」


残念なんて微塵も思ってなさそうな顔をして、西野はこっちに1歩、近づいてきた。



「また、ひざ枕してほしかったなー」


至近距離に西野の顔。

ふわっと甘い匂い。

狂ったように心臓が早鐘を打って、思わず目を閉じた。


そしたら、
しゅるっと音がして……。


──────え。しゅるっ?