……あ、だめ。
西野の唇って、やっぱり毒針みたい。
触れた部分から徐々に広がって、ゆっくりと侵される。
頭がぼんやり。
苦しいのに気持ちいい、ヘンな感じ。
「西野……ん、っ」
うう、頭回んない。
苦しいのに気持ちいい、けど、怖い。
何かにすがってないと落ちていきそうで。
「利奈」
西野が私の唇をぺろっと舐めた。
「ひあっ、」
わずかに開いた隙間から、西野の熱が入りこんでくる。
ジン……と痺れる。脳内。
切ないような、甘いような。
どっちかわからなくて泣きたくなる。
「利奈、肩の力抜いて」
そんなこと言われても、無理だよ。
相手が西野なのに。
リラックスどころじゃない。
息の仕方もわからなくなって、しまいには無意識に呼吸を止めてた。
すぐに限界がきて、乱れると、西野はいったん体を離した。



