無気力オオカミくんは、私だけに夢中。



待って、頭追いつかないよ。

西野はニャンコ探しに来たんじゃないの。
なんで私をバイト先に連れてきたの。

そもそも、ついさっき、私のこと嫌いって言ったのに……。




──────待つこと約3分。

ガチャ、とドアが開いて、現れたのは。




「ハイ、お待たせしましたー」

「っ、ぎゃっ!?」

「なんで叫んだ?」

「え、だって西野、服……が」



白のカッターシャツに黒のベストで、黒のパンツで、腰から長いエプロンしてて。

……似合いすぎてかっこよすぎて鼻血出そう。




「これバイトの制服な」

「う……制服姿がこんなにかっこいいことってある?」

「は?」

「……っあ。な、なんでもないっ!」



なんで心の声が漏れるの!

もうさっそくやだ、帰りたい。