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「あ、西野センパイ。今からバイトっすか?」


「あー、うん。お前、また外の掃除押し付けられてんの?」



「まあ、オレ一番年下なんで。……あ、そういえば。さっき、西野センパイの高校の制服着た女の子が店に来たんすよ」


「さっき? 店は6時からだろ。まだ開いてないんじゃないの」



「あ、いや。なんか、リップを失くしたとかで……探させてほしいって。結局見つからなかったんすけど、すごい悲しそうな顔してたから、ちょっと気になって……。そんなに大事な物だったんすかね」


「……」




「センパイ?」


「お疲れさま。掃除がんばって」


「あ、はい。……って、どこ行くんすか?そっち、センパイのバイト先とは逆方向じゃ……」


「うん……。ちょっと、猫を探しに」




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