「大丈夫?」
「う、うん」
ジー。
ファスナーをあげている時間が妙に長く感じて、もどかしかった。
「はい、できた」
「あっ、ありがとう」
「別にいいけど時間大丈夫なの?」
「えっ?あっ!やばい!急がないと…行こう!」
そう言って樹の手を引っ張って家を出た。
あれ、そういえば樹ってまだ学校にいる時間じゃ…
「樹っ!学校は!?」
「あー…どうせめいは手こずってるだろうと思って…。」
「えぇっ!?どうしよう!私のせいでっ…!」
「いや、それと俺は家の用事でもともと早退するつもりだったから気にするな」
「ほんと…?なら良かった…。」

