普段占いなんて信じない!ってタイプではないけど⋯今回ばかりはこんな占いインチキだ!と叫びたいくらいにショックが大きい。
占いなんて、見なければ良かった。
数分前の自分を怨みたい。
苦しくて、悲しくてショックで胸だけじゃなくて目までジワッと熱くなってきてギュッと唇を噛み締めた時だった。
「梅」
きょーくんの優しい声が聞こえて隣にいる彼を見上げた。
「そんなへこまなくても、明日パフェ一緒に食べに行こう?」
「へっ⋯」
「ほらここ見てみ、てんびん座のラッキーアイテムパフェって書いてあんじゃん」
「本当だ⋯」
「だから明日、梅の好きなチョコパフェ食べに行こう」
甘く微笑んで、私の頭を撫でるきょーくんに好きって気持ちが溢れてくる。
きょーくんのそういう所が好き。
優しくて格好良くて、すぐ私の嬉しいと感じる言葉をくれて。
私の全てを分かってくれているかの様な感覚になる。
もう、本当に、大好きなんだ。
「っうん、きょーくん。明日一緒に行きたい」
「ん、そうしよう」
「ふふっ、ありがときょーくん」
きょーくんの優しさが嬉しくて、明日の楽しみが出来て、私の顔はきっとユルユルだろう。
でもいいんだ、それで。
だって⋯、
きょーくんも嬉しそうに微笑んでくれたから─────。