それから少ししてお母さんと病院へ行って診察を受けた。
今回はただの風邪だったようで薬を飲んで安静にしていればすぐに良くなるだろうとの事。
「食欲は無いだろうけどお昼はお粥を作るから、食べられるところまで食べなさい」
家に帰るとお母さんが温かいお粥を作ってくれてそれが美味しかったから食欲は無かったけど完食する事が出来た。
食べ終えると処方された解熱剤と風邪薬を飲んでまたベッドに寝転ぶ。
部屋の窓から見える青空がとても綺麗で。
今頃きょーくん何してるのかな、とか。
今学校はお昼休みだから真帆ちゃんとご飯たべてるのかな、とか。
きょーくんのことを考えては切なくなってだけど考えずにはいられなくなって。
焦燥感と疎外感、孤独感、
そんな独りよがりな感情ばかりが湧き出てきて嫌になる。
真帆ちゃんにきょーくんを取られたくない。
そんな最低な事ばかり頭に浮かんでくる。
女の嫌な所ばかりを集めたような自分が大嫌い。
熱のせいで涙腺が弱っているのかじわりと涙が浮かんできて慌ててそれを拭った。