今日の私は裾がヒラヒラしたワンピースに薄手のカーディガンを羽織って普段はそのままの髪の毛も緩く巻いてみたりなんかして⋯
大人っぽく仕上げたつもりだ。
「どう?きょーくん、かわい?」
内心ドキドキしつつも、“可愛い?”と気軽に聞くことができる関係も嫌ではない。
それに⋯
「うん、可愛いよ」
必ずきょーくんはそう言ってくれるから。
そう分かっているのに不安にはなっちゃうんだけどね。
「髪もいつもと違う」
「あっ、そう!軽く巻いてみたんだ!」
「へぇー、梅ってそういう事は器用だったんだな」
「こんなのちょっと練習すれば簡単だよー」
「何か凄いな」
「へへっ」
慣れないコテを使うのは火傷しないかな?と最初こそ不安だったけどきょーくんに釣り合う女の子になりたいと、せめて今日くらいはと練習した甲斐があった。
練習した甲斐もあって今日の朝は難なく綺麗に巻く事が出来た。