「梅に小峰さん、どうしたの?」
友達の輪の中から抜け出したきょーくんがドアの前までやって来た。
「テストが終わったので報告にと思って」
「ああ⋯、そっか。で?どうだった?」
「もう自信大ありです!片山先輩のおかげですよー」
「おー、なら良かった。後は結果だけだな」
「はい!また結果が出たら報告します!」
「梅は?どうだった?」
今度はきょーくんが私に問いかける。
「私も自信あるよ」
「うん、良かったな」
「教えてくれてありがとう」
微笑みながらそう伝えればきょーくんもフワリと笑った。
こうして、高校受験以来に勉強して挑んだテストは無事に終わった。