「おはよう!香菜ちゃん」

相沢香菜 アイザワカナ

これが私の名前

私が教室に入るとみんな挨拶してくれる

私はクラスの人気者なんだ!

仲良しの 美里ちゃん、亜美ちゃん、玲奈ちゃん

1番仲良しなんだ!!!

そして、私には彼氏もいるの

山崎貴史くん……!

恥ずかしいなぁ、!!

でも私は貴史くんが大好きなんだ!!

ママに話したら

小学生のくせに早いわね〜って笑ってた

私は学校が大好き

みんな優しいし仲良しだしね

でも勉強はちょっと嫌いかな〜

「みんなまたね〜」

私は手を降って教室を出た

今日は学校が早く終わって嬉しい

家に着くと、家からおじさんが出てきた

私に気づいたママとおじさんは急に焦りはじめた

「か…香菜
今日は早いのね〜
親戚のおじさんよ?」

「こ、こんにちは
香菜ちゃん、ではまた「」

と言いおじさんは行ってしまった


ううん、私は知ってるよ

おじさんは宇宙人だってね

ママだってパパだって宇宙人に体を乗っ取られてるって

だって、私は聞いちゃったの

ママとパパが私を病院に入院させるってね

私はどこも悪くないのに

そんなこと言ってるけど私は分かる

私を宇宙人の実験台になるってね

だから私は決めたの

ひっそりと静まったリビング

時刻は夜中の2時

私は宇宙人達に気づかれないように

足音をたてずにキッチンに入り

包丁を取り出した

ママとパパの寝室

宇宙人のくせに寝てやがる

ママとパパを殺した、宇宙人

「死ね!!」

私は思いっきり包丁を振り上げて

パパのお腹に刺した

何度も何度も、変な音がなってる

「きゃあああああああ!
や、やめなさい!か、香菜!」

ママが私を見て叫んでる

けどママじゃない、宇宙人

ママのお腹にも包丁を何度も何度も刺した

絶対生きられないように

時々ピクピク動いてたけどなんだろう

もう生きかえらないように私は

ママとパパの心臓を取り出した

「これで安心だね!」

満足し私はぐっすり眠れた

「おはよー!!」

私がいつも通りみんなに挨拶をする

でもみんな何故か無視

「みんな…??」

私は仲良しの美里ちゃん、亜美ちゃん、玲奈ちゃんの所に行くと

「来ないでくれる?」

と美里ちゃんが冷たい視線を向ける

「私、知ってるよ
もう入院すんでしょ??」

と亜美ちゃんが冷たい視線を向ける

「ママが言ってたんだけど
香菜ちゃんって二重人格なんでしょ?
だから私達にしてきた酷いことなんか覚えてないでしょ?」

と玲奈ちゃんが睨む

「え、えこのクラスはみんな仲良しでしょ?
なにを言ってるの……?」

私が困惑していると

「ふざけんじゃねぇよ!」

と貴史くんが机を叩いた


「た…貴史くん?」

私の彼氏…はじめて出来た好きな人

「お前が!このクラスをぐちゃぐちゃにしたんだよ!お前の嫌がらせのせいで学校休んでるこだっているんだよ!」



私が嫌がらせ…?


「私達はただ香菜ちゃんが怖くて従ってただけなの!私香菜ちゃん嫌いだもん!」

美里ちゃんが大声で叫ぶ

「私も香菜ちゃん嫌い」

「俺も嫌い」

次々と声が上がって言った

私の頭の中にある光景が蘇った


「ねぇねぇ、美里ちゃん
この鶏の死体を美香ちゃんの下駄箱に入れてくれるかな?」

「え……なんで?」

「貴史くんと話してるのが気に食わないの
やってくれるよねぇ?」

美里ちゃんは震えていた

「う、うん…」





また蘇った


「貴史くん私と付き合って」

私がした告白

「え、やだよ…ごめん」

「ふーん、貴史くん
杏奈ちゃんいじめるよ?」

私がそう言うと、貴史くんの顔が青ざめて

「妹だけには手を出さないでくれん …!」

と泣きそうな顔で頼んでくる

「じゃあ付き合ってくれるよね?「」

私が言うと

貴史くんは頭を縦に動かした



「思い出したか?」

貴史くんが睨みながら私に言う



あの子の上履きを隠した

あの子の筆箱をぐちゃぐちゃに壊した

あの子の悪口を沢山言った

あの子の机にゴキブリの死骸を入れた

あの子の水筒に砂を入れた

あの子に…あの子に……


私の頭の中に色々な光景が蘇ってきた


私はその場に崩れ落ちる


貴史くんが近づいてくる

みんなが近づいてくる

みんなで私を囲む

「わかった…」

「は?なに….…が」


私は貴史くんの言葉を遮り

家から持ってきた包丁で貴史くんの腹を刺した


「う…………」


貴史くんが転げ回る

私は次々と包丁で刺した

気持ち悪い感触だね


「か、かなちゃん!?
私達、友達だよね?」

美里ちゃんが喋ってるけどコレは

美里ちゃんのニセモノ

私は美里ちゃんの喉に思いっきり包丁を刺した


美里ちゃんはゴポゴポと変な音が口から出ていた


「こ、殺さないでぇぇぇぇ!」

亜美ちゃんが泣き叫んでる、

「ニセモノめ」

私は亜美ちゃんの目玉に包丁を突き刺した

貝柱を取るみたいに目玉をくり抜いた

「か、かなちゃん
お、落ち着いて…まだ」

玲奈ちゃんの言葉を遮り玲奈ちゃんの口にの中に包丁を刺した


こいつもニセモノニセモノニセモノ

この地球は宇宙人に乗っ取られてる

私が宇宙人を殺さないと、私がみんなを助けないといけない


「私がみんなを助けなきゃ…………」


数年後…


「あの……101号室のアイザワさんの部屋には入っていけないとはどういうことですか?」

「あ〜、あなた新人ね
アイザワさんはね、頭の中では私達は宇宙人に見えてるみたいでね、ここに入った当初に職員が1人殺されたの、だからあの部屋には近づけないの」

「じゃあ食料は…?」

すると先輩が指をさした

「ドアの下に小さな穴があるのそこからよ」

「あー、なるほど…」

「くれぐれも気をつけてね」

先輩が行ってしまったあとも私はアイザワさんの

事が気になり部屋の前まで行った

ドアについてる窓から覗くと

アイザワさんが倒れて、泡を吹いてた

「アイザワさん!?「」

私はついドアを開けて駆け寄った

「アイザワさん?大丈夫………」

そう言う私の口から生暖かくてドロッとした液体が出てきた

私の喉にガラスの破片が刺さっていた


「な……ん……で」

私は薄れゆく意識の中、確かにアイザワさんは
言った


「ニセモノは殺さなきゃ…」


そして不気味な笑みを浮かべるアイザワさん