大声で泣いた

教室の扉を開けても、おはようと言ってくれる人はいない

私は自分の席に座った

いつもなら加奈が抱きついてくるのに、そしていつもなら咲が加奈を怒って言い合いが始まって、私は笑いながらその光景を見てるのに

考えないようにしてもすればするほど

思い浮かんできてしまう

なんであの時、咲を押したんだろう

なんであの時、私は何も言えなかったんだろう

私がちゃんとしてれば、咲と仲直り出来たかもしれないのに…

私が…私が…いけないんだ

私は教室の窓を開けた

ここの教室は4階だ、下もコンクリートだから

1回で死ねるだろう

私は、窓に足を掛けた

教室から悲鳴や何か叫んでる声が聞こえてきたけど気にしない

今なら笑うことができる

「待ってて、私も今行くよ」

私はそのまま飛び降りた

鈍い音が鳴り、私は全身を思いっきり打った

血だらけの私の前にいたのは、笑顔の加奈と咲だった

私の意識はシャットダウンした