本棚の隙間から、少し顔が見えた。 「い、や・・・。」 しまった・・・。と思ってしまったけどもう遅い・・・。 「誰かいんのか?」 男の人・・・・・・。 嫌だ嫌だ嫌だ・・・。 「女・・・?」 男の人は、不機嫌そうに言った。 えっ・・・! 近づいてきた・・・。 「やめて・・・っ、こないで・・・っ。」 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ・・・。 『お前は・・・、ずっと俺のものだ。』 『イヤ、やめて・・・。嫌、イヤァァァァッ!!』 嫌な思い出が、フラッシュバックする。