・・・目が覚めると、寝息が聞こえて来た。


「ふふっ。そうちゃんも寝ちゃったんだ。」


眠っていても、ずっと私の手を握っててくれた。


優しいなぁ。


あっ!


「そうちゃん、起きて。授業始まるよ?」


「え、あ、本当だ。ありがとう。」


そう言って、私の頭を撫でてくれる。


「ふふっ。」


「ん?どうした?」


「やっぱり、そうちゃんの手は安心するなぁ。」


「こんな手でよかったら、いつでも貸すよ。」