暗闇に灯る光




あいつなんて、私の中から消えてしまえばいい。


もう・・・、苦しいから。


私は、教室を出るとき、水原くんにまたねって、手を振って来た。


「優愛、本当に大丈夫なのか?」


「・・・うん。それにね、そうちゃんが怖い人って思われたくなかったんだ。」


「・・・ほんっと、可愛いなぁ。」


そう言われて、そうちゃんにギュッてされた。


「ちょ、そうちゃん、ギブギブ・・・ッ。」


力強いよ~。


まぁ、世界一の族の副総長だからねぇ。


「あ、ごめん。」


そうちゃんは、ハッとしたように私を離す。