それはできない。加賀美にこれ以上の手間をかけさせられないと思いながらも、「はい」と返す。 横になっても視界がぐるんぐるん回るように感じるのは変わらず、こらえきれずに瞼を閉じた。 瑠璃は大丈夫だろうか。きちんとレポートを作れているだろうか。 そんな心配をしているうちにスーッと眠りの波にさらわれていく。 遠くでかすかに加賀美が「鍵は郵便受けに入れておくよ」と言っているのが聞こえた。