「熱いですって。ね、松村さん、ちょっと星さんの額に触ってみてくださいよ」
どれどれと言いながら、松村が席から立つ。
「ちょっといいですか?」
そう断ってから瑠璃と同じように額に触れた。一瞬身構えたが、瑠璃よりも冷たい手は心なしか気持ちいい。
「たしかに熱いですね」
「……そう?」
言われてみれば、寒気もある。さっきから背中がゾクゾクしていたのは、そのせいだったのか。てっきりクーラーが効きすぎているのかと思っていた。
「帰った方がいいですよ!」
「そうですよ。倒れる前に休んだ方がいいです」
ふたりから言われるが、そうするわけにはいかない。野々花には、今日中にあとひとつ仕上げなくてはならないレポートがあるのだから。
「でも、これをやらなきゃならないから」
「それなら私がやりますから」



