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ランチを終え、クレアストが入居するビルの一階でエレベーターを待っていると、そこへ松村がやってきた。


「おつかれさまです」


野々花と望に愛嬌のある笑顔を向ける。


「おつかれさま」
「なに食べてきたんですか?」
「私たちはドリア。松村くんは?」
「俺はラーメンですよ。やっぱりラーメンは最高です」


松村は大のラーメン好きで有名だ。本人曰く、三食ラーメンでもいけるとか。この近くにも行列ができる人気店があるらしく、松村はしょっちゅう通っている。

空のエレベーターに三人揃って乗り込むと、扉が閉まる直前に外から伸びてきた手がそれを阻止する。加賀美だった。


「悪いな」
「部長、お疲れ様です」


野々花と望も「お疲れ様です」と、松村に続いた。