音もなく現れた侵略者は光沢のあるぬめった灰色の肌を持ち、人の形をしているが頭部と思わしき場所には目や口などの部位は見つからない。
侵略者の出現に学校中が大パニックとなった。侵略者から逃げようとする生徒や先生は見せしめに殺された。その光景に私は恐怖で席から立ち上がることが出来ない。
侵略者は身動きが出来ない私やクラスメイトを見回す動作とすると、何もない空間からマスクのような物を取り出し、少しマスクを弄ると頭部に取り付け雑音と共に声が発せられた。

『私達はこの星のサンプルが欲しい。優秀な人物を一人差し出せ。それ以外は必要ないから、ザザッ、ここで見逃す』