「あのさ、なんでデタラメな中国語教えたの?人の事からかって楽しい?」

私の言葉が通じているのかいないのか…漣瀬君は表情一つ変えずに私を見つめている。
そして、ため息を吐くと私の鼻を指でつんっとついた。

「俺が言った中国語、授業の答えだと思った?マオってやっぱりバカなんだな。あれは、あんな簡単な問題も解けないマオに対して俺が言った言葉に過ぎない。それを勝手に答えだと勘違いしたのはマオだよ。悔しかったらもっと勉強しな。」

…支離滅裂な言い訳に、今度は私がため息を吐いた。