教室へ戻って来たあたしは佐恵子の姿を探したけれど、いなかった。
寺島の姿もないから、もしかしたら一緒にいるのかもしれない。
しばらく待っていると佐恵子と寺島が手を繋いで教室へ入って来るのが見えた。
2人とも頬が赤らんでいて、なにがあったのか一瞬にして理解できた。
「お前ら付き合ってんの?」
寺島の友人が大きな声で2人へ声をかける。
クラスメートたちの視線が一気に2人へと降り注いだ。
佐恵子は耐え切れなくなったようで、俯いてしまった。
しかし、寺島の方は笑顔でその質問に答えている。
「うん」
たったそれだけの返事で、教室中がざわめいた。
大人しい寺島に彼女ができるなんて誰も想像してなかったのだろう。
まだ俯いたままの佐恵子を見て、あたしは駆け寄った。
「佐恵子、良かったね!」
明るい声でそう言うと、佐恵子は顔を上げて照れくさそうな顔をした。
寺島の姿もないから、もしかしたら一緒にいるのかもしれない。
しばらく待っていると佐恵子と寺島が手を繋いで教室へ入って来るのが見えた。
2人とも頬が赤らんでいて、なにがあったのか一瞬にして理解できた。
「お前ら付き合ってんの?」
寺島の友人が大きな声で2人へ声をかける。
クラスメートたちの視線が一気に2人へと降り注いだ。
佐恵子は耐え切れなくなったようで、俯いてしまった。
しかし、寺島の方は笑顔でその質問に答えている。
「うん」
たったそれだけの返事で、教室中がざわめいた。
大人しい寺島に彼女ができるなんて誰も想像してなかったのだろう。
まだ俯いたままの佐恵子を見て、あたしは駆け寄った。
「佐恵子、良かったね!」
明るい声でそう言うと、佐恵子は顔を上げて照れくさそうな顔をした。