「ああごめん由羽の頭にでっかいハエがいたから思わずぶっちゃった」
……いや、そんなにこにこ言われても。
あとハエを手でつぶすな。
布団の上に倒れたのを起き上がって、ぶたれた頭をさする。
「なんだよ、景。お前のだ――
「わーっ! さー、さっさっと寝るかー!」
い好きななゆをけなしたの、悪かったよ。
……って言おうとしたんだけど。景がさっさか電気を消した。
……ほんとなんなんだ、こいつは。
「えー、もっとお話しようよー」
真っ暗な部屋は羽咲が怖がるから、豆電球がついている中なゆが不満を口にする。
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