『ゆ、由羽くん……？ 何故そうなる……？』
「電話越しじゃ恥ずかしがってる那也を見られないから、逢いたいなって思った」
『……由羽くんって色々突拍子ない……』
「よく言われる。そう言えば那也。松永のために桜を取りたかったって言ってたけど、進展とかあった？」
『あ、ううん。そういうのは全然。学と同じクラスの子なんだけど、学にはしゃぐような子じゃないみたいで、認識されてるかもナゾだって学が言ってた』
クラスメイトくらい認識してるんでは？ って言いかけたけど、俺、クラスの女子は全然わからなかったんだった……。
「松永にはしゃぐってどういうこと？」
