「私? 九月二十五日……」 「秋か。俺もお祝いしたいから、それまで仲良くしててね?」 「う……ん」 「その次も仲良くしててほしいけど」 「勿論だよ! ずっと!」 那也が、胸の前で拳を作って断言した。 ……ずっと? 「ずっと?」 「ずっとっ」 答えてから、那也はまた空気が抜けたみたいに顔を真赤にさせてしぼんだ。 「……由羽くん、誘導尋問うますぎ……」 「いや、俺そんなスキルないけど」 誘導尋問って。