みんなから突き出されたのは、色とりどりの包み。

え、どういう状態?

「え、あの、今どういう状況なの……?」

理解出来ずに、私を連れ出したみんなに訊いてしまった。

「遠江さんが司くんと仲いいって聞いて……。その、司くんって近寄りがたい雰囲気で、こういうものも渡したくても渡せなかったから……遠江さんからなら、受け取ってもらえるかなって……。

そ、その、好きな人へのプレゼントを預けられても、遠江さんも困るってわかってるけど、お誕生日くらいはお祝いさせてほしくて……。ごめん、やっぱり嫌だった、かな……?」

怖々と訊かれて、私は目が点になった。

今、お誕生日って言った?

「由羽くんへの、誕生日プレゼントを渡してほしいってこと?」