「あ、そういや俺、花びら取れたけどなんか叶うのかな？」
「マイペースだな由羽くん！ ツッコミ疲れするわ！」
「よく言われる。那也の願い事が叶いますようにって願っておくわ」
「なっ……、ゆ、由羽くん、なんてゆーか……」
「うん？」
「……なんか私、さっきからすごい恥ずかしいんだけど……」
「そう？ もっと恥ずかしいがっていいよ？」
「それが更に恥ずかしいわ！ なんでそうさらっと言えるの……」
「父親譲りかなー」
父さんは母さんに関しては、なゆや景が砂吐くようなことをさらっと言ったりやったりする。
俺と羽咲はもう耐性ついちゃっているから、父さんが何しても動じることもなくなったけど。
