「ありがと」 「でも那也がわたしを放っておいたら拗ねるからね?」 「心します。那也、了解もらったよ」 「わかりました――――! さっさと帰りましょう! 千波! あとで連絡するから拗ねないで!」 これ以上学校にいると私の顔面が常に発熱状態になるだけだ! 帰ろう! 「冗談だよー。じゃーねー」 ニコニコする千波とにやにやする同級生に見送られて、早足で学校を出た。由羽くんは私の速度に余裕でついてきた。 ……足、長。