「あ、いくら剣部だからって武力は使わないよ。言葉でやりこめる」 「猶更こえーわ!」 「剣術は殺人術」 「そうですね!」 大声を出し続けた学が、大きく深呼吸した。 「……あとは?」 「? あとは、って?」 私が返すと、学はキッと私を見上げて来た。 「由羽の告白悩む理由。那也は由羽がすき。由羽は那也がすき。周りに障がいはない。これで何を悩む必要があんの?」 「え……」 それ、は……