「それで、もう一つ訊きたいんだけど。好きな由羽に告白されて、答えを悩んでるのはなんで?」 「………」 それ、は…… 「信じ、らんなくて……」 「由羽が自分を好きだっていうことを?」 「うん……。あと……」 「なに?」 学は、少し声を柔らかくして返して来た。 「……由羽くんが今まで付き合って来た人とかと、比べられたら辛いな、って……。私、母親気質以外に特徴ないし、可愛くもないし、由羽くんと並んでいたら、由羽くんが恥ずかしい思いするよ……」 私がなんとか言葉にすると、学は長く息を吐いた。