学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋ー【完】


「~~~ごめん! なんかよくわかんないんだけど、なんか~~~―――――総真には俺絶対勝ち目ないから仲良くしないで!」

「…………」

あ、はい。

「うん、わかった」

あれ? なんかまた素直に肯いてしまった。

けれど別に、間違ったとか、しまったとか思うことはなかった。

由羽くんがそうしてほしいなら、いくらだって。

由羽くんは、私に『すき』の感情をくれた。気持ちに名前がつくって、教えてくれた。

けれどあの時の……学に問われて、私を見て来た由羽くんの瞳は、もう見たくない。

由羽くんに、知らない存在を見るような瞳は、もうされたくない……。

――凍てついてしまうと、思ったから。

心が。