「なんか、一人で買うものあるから待ってろって。んで突っ立ってたら由羽たち見つけた」 「……逆ナンされんなよ?」 「されないよ。由羽こそ――って、美人さんと一緒なら大丈夫か」 「……行くよ、那也」 急に声の低くなった由羽くんに腕を摑まれて、また引っ張られてしまった。え? 「またね、那也さん」 「あっ、はいっ」 「那也って呼ぶな!」 え? 振り返って叫んだ由羽くんに私も碓氷くんもびっくりしていると、顔を逸らして更に突き進んでいく。 ゆ、由羽くん……?