「それは――……なんでもない」
本日二度目のなんでもない。なんか気になる。
「今のは聞きたい」
「やだ。カッコ悪い」
「だから由羽くんよりカッコいい人いないよ」
「……ほんと?」
「う――――、……うん」
「今間があった」
「いやっ! だって恥ずかしいじゃん」
「俺だって言うの恥ずかしい」
「私は何回か言ってるのに……」
「う……」
じーっと由羽くんを見る。
教えて、と目で訴える作戦に出てみた。いや、むしろ脅すような目つきしてみようかな。
こう、眉間に力を入れて目を細めてみたりして……
「ぷっ。なに、那也。急に百面相」



