学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋ー【完】


「あと、奏子さんと光司さんが出逢ったことと、小雪さんと圭一さんが出逢えてよかったとも思ってる」

「………」

……祖父母に対して、すごいことを言える人だなあ……。

「景となゆはどうでもいい」

妙なところで冷めていた。

「そっか……」

「うん」

そうか。由羽くんは、前を見ているんだ。

過去を知った上で、前を見ることが出来ているんだ。

命に感謝するとか、親に感謝するとか……。

すごいとしか言えない私の語彙力のなさが悔しい。

由羽くんは、少し困ったような顔で首を傾げた。

「だから、ゆがんでるのはうちもかもしれない。それを当たり前だと思って過ごして来たけど」