「じいちゃんとばあちゃんのとこに赤ちゃんの学を置いていなくなって、連絡の類は一切ないって聞いてる。どこにいるどころか、生きてるかどうかもわからない」
――学が私たちの家族になった理由。
……学は、両親に置き去りにされたんだ。
私の両親は、学のじいちゃんとばあちゃんの家の隣に土地を買って家を建てた。
じいちゃんとばあちゃんは農家で、米とか芋とか野菜を作ってる。
少しして私が生まれて、じいちゃんたちの娘夫婦にも男の子が生まれた。
それが学だ。
そして学が一歳になる前、ふと二人は実家を訪れて、両親に孫を見せて、二人が学に構っている隙にいなくなった。



