呼ばれて、思考にふけっていた頭をあげる。
「学は連れて来ないでね?」
「? うん。学はうちに来ても私についてはこないよ」
体面上、学のことを私の弟とか息子とか言っているけど、要は学と学の家族は、私たちの家族ってことだ。
「……学の家のことは学から聞いたんだけど、那也と学の関係ってどういう感じなの?」
その言葉を聞いて一度立ち止まっていたのを私が歩き出すと、由羽くんは隣に来た。
「学……由羽くんに話したんだね?」
学の家族にあったことを。
「うん……。この前帰りを待ち伏せされて一緒に帰ったんだけど、そのとき。学、結構明け透け話したけど、あれ隠してないの?」



