「……っ、ゆ、由羽くん……ほんとに、いいの?」 「うん。那也にだから。開けて見て?」 ――ああ、一気に気づかされてしまった。 私が由羽くんをどう思っているか。 こんないきなり、鮮やかに思い知らされるものなんだ……。 ……由羽くんにプレゼントを用意した全員が私と同じじゃないかもしれない。でも、私と同じ思いを持っている人もいるかもしれない。 そのすきが恋愛感情で。手が届く場所にいる同級生で。そして、ライクじゃなくて……。 「……え?」 何度目かの間抜けな声だった。