ううん、と首を横に振った。 「みんな、驚くと思うけど、嬉しいと思う。この前も私が仲介したから、確かに私から渡した方がいいかもだね」 私がそう言うと、由羽くんはぱっと明るい顔になった。 「ありがとう。那也を巻き込んじゃってごめんな」 「ううん。お役に立ててよかったよ」 みんな、本当に喜ぶだろうなあ。 由羽くんの誕生日の翌日、渡したよって伝えたら、それだけで私がお礼を言われた。 そのとき気になって訊いてみたんだ。みんな、由羽くんのこと好きなの? って。そしたらきょとんとされた。